TOEICリスニング満点が教える!英語のリスニングが速いと感じる原因と上達のための勉強法

「ネイティブが話すスピードが速すぎて聞き取れない」「TOEICのリスニングが速く感じて、思うように点数が伸びない」などなど、英語が速くて悩んだことがある人も多いと思います。

この記事では、そんな方に向けて、英語が速く感じる原因と上達のための勉強法を紹介します。

◉リスニングで英語が速いと感じる原因

原因① 前提となる知識が不足している

前提となる知識とは、次の3つです。

  • 文法
  • 語彙
  • 発音

リスニングの練習は、スクリプトを読んだら理解できる状態であることが前提にあります。スクリプトを読んで理解できるようになるためには、それぞれの単語の意味、文法の知識が基礎となります。

また、リスニングに関しては発音の知識も必要です。どれだけ単語の意味を知っていても、それぞれの単語の正しい発音を知らないと聞き取ることはできません。さらに、英語では文の発音が元の単語の発音から変化することがあります。代表的なものにリンキングやリダクションがありますが、これらの発音規則の知識がないと文章を聞き取ることは難しいでしょう。

原因② 推測しながら聞いていない

リスニング=聞き取り+意味取り」です。聞き取れるから意味がわかる側面と、意味がわかる(推測できる)から聞き取れる側面があります。内容を推測することなくリスニングをしていると、音声に対して理解が後手後手になり、英語が早く感じるでしょう。聞き取れた内容から聞き取れなかった内容を推測し補うことが重要です。

原因③ 自分の苦手を把握していない

僕は、自分の苦手を意識することがリスニングの上達において最も重要であると考えています。リスニング=聞き取り+意味取りと言いましたが、全ての文を聞き取って理解しようとすると、最終的には何が何だかわからない状態になることが多くあります。月並みですが、普段から自分の弱点を分析し練習を積み重ねることが、リスニングの上達に繋がります。

原因④ 単純な練習不足

どれだけ正しい知識を持ち正しく自分の英語を分析しても練習しないことには上達しません。量をこなすことが最終的には一番大切です。しかし、逆にいうと、これまでの原因①〜原因③のステップを踏んだ上で練習することが大切であるということでもあります。地味かもしれませんが、必要な知識を身につけ、自分の苦手と向き合い、練習を重ねていきましょう。

◉勉強方法

繰り返しになりますが、リスニングを伸ばすためには、次の2つが重要です。

  1. 音声の英語と自分の英語の差を分析する
  2. その差を意識して練習する

これから、どのように分析し練習すればよいのか、より具体的に説明します。

①音声の英語と自分の英語の差を分析する

音声の英語と自分の英語を分析するステップは3つあります。

  1. どのように聞こえたのか、どういう意味だと思ったのか明確にする
  2. スクリプトを見て答え合わせをする
  3. 間違えた部分の原因を考える

音声がどのように聞こえたのか、どういう意味だと思ったのか明確にしておくために、ディクテーションが有効です。ディクテーションは、自分の英語を分析する上での基盤となります。そのため、次の2つのポイントを押さえましょう。

  • カタカナでもいいのでどう聞こえたのか書き留めておくこと
  • 推測でもいいのでどういう意味だと思うのか書き留めておくこと

ディクテーションの詳しい方法については、こちらを参考にしてください。

自分の苦手パターンを抽出するためには、1回や2回のディクテーションでは足りませんが、何回も繰り返し行うことで自分がリスニングを苦手とする理由が見えてきます。少し根気が必要ですが、コツコツ頑張っていきましょう。

②その差を意識して練習する

自分の苦手が少しずつわかってきたところで、その苦手ポイントを意識しながら実際に練習していきましょう。ここでオススメする練習は「音読」と「シャドーイング」です。どちらも声に出してアウトプットする点では同じですが、音読は自分のペースで読む、シャドーイングは音声に合わせて読む点において異なります。自分の苦手な部分を意識して練習するわけですから、最初からシャドーイングは難しく感じます。まずは、音読をして自分のペースで練習し、慣れてきたらシャドーイングに移ることがオススメです。

◉まとめ

この記事では、リスニングで速いと感じる原因とその勉強法について書きました。

結局は、「リスニングを伸ばすためにないが必要か」「それに対して何が足りてないのか」を分析すること、その上でたくさん練習することにつきます。

正しく分析するためには、前提として、文法、語彙、発音の知識が必要です。まずは、焦らずに必要な知識を習得しましょう。

具体的な分析→練習の方法として、ディクテーション→音読→シャドーイングの流れがお勧めです。しかし、最初から全てやろうとすることはお勧めしません。まずは、ディクテーションに集中して自分の英語を分析する期間を設けましょう。その後、音読やシャドーイングによって苦手克服のための練習を積み重ねましょう。